希少、1ヶ月待ちの「江丹別の青いチーズ」の購入方法と感動したその味

チーズといえばフランスやイタリアと思われがちですが、最近は日本でもチーズもたくさん製造されています。
今回は北海道の江丹別で作られている「江丹別の青いチーズ」というブルーチーズをご紹介します。このブルーチーズはただのブルーチーズではありません。ブルーチーズが苦手な方でも好きになるくらいの美味しいブルーチーズです。

直営店や千歳空港と旭川空港の一部ショップ、オンラインストアのみでしか購入できず、しかも生産量が少なくショップでは売り切れ必須、オンラインストアでも1ヶ月待ちというレア商品です。

江丹別の青いチーズ
無限会社旭川公式HPより引用

江丹別の青いチーズ「石垣の塩」熟成

江丹別の小さな牧場で生まれたブルーチーズ

江丹別の青いチーズは、北海道の江丹別町にある「伊勢ファーム」で作られています。放牧で乳牛を20頭ほど飼育している小さな牧場です。家族4人で経営されており、乳牛のエサには穀物はほとんど使用せず草中心の飼料で育てた乳牛から搾った牛乳は他のどこにも出荷されず、敷地内にある直営店でソフトクリームとして販売されるか、ブルーチーズに加工されます

チーズ職人の伊勢昇平氏は、試行錯誤を繰り返し2010年に「江丹別の青いチーズ」を完成させました。販売開始とともにすぐに話題となり、多くの料理人に認められ、国産の食材で史上初となるANAとJAL国際線のファーストクラスに採用されました。テレビ番組にも取り上げられ、さらに話題になりました。

しかしながら、江丹別の青いチーズは2015年から1年間製造を中止することとなります。高い評価を得ていたのにもかかわらず、作っていたブルーチーズに納得がいかず伊勢氏が本場フランスにチーズの修行に行かれたのです。ストイックですね。チーズへのこだわり、プロフェッショナリズムを感じます。そして帰国後チーズ作りを再開され、2016年4月から生まれ変わった新たな「江丹別の青いチーズ」が販売されることになりました。

手作業で丁寧に作られる

江丹別の夏は北海道でありながら30℃を超えることもあり、冬はもちろん過酷な寒さとなり全国で最も気温が低くなることもあります。そんな変動の激しい気候の変化や牛の状態を把握し、大事に育てた乳牛からもらった牛乳の美味しさをそのまま生かすために、搾乳した牛乳はバケツで直接工房に運びチーズ作りに使用します。

手作業で一つ一つ丁寧に作られるため、1日に完成するチーズは数ホールのみということです。そのため販売される数が少なくなり、なかなか手に入りにくくなってしまうのです。

原材料は「生乳と食塩」のみ

江丹別の青いチーズ
Photo by アリスのうさぎ

江丹別の青いチーズは生乳と食塩以外には添加物はありません。大切に育てた乳牛から搾った牛乳を使うのですから、塩にもこだわるのは当然ですよね。

塩は沖縄県・石垣の塩。カルシウムが豊富でほんのり甘いのが特徴で、この石垣の塩を使って熟成することでチーズの旨味や香りがより豊かに感じられるようになるのです。

購入方法

江丹別の青いチーズ
無限会社旭川公式HPより引用

購入方法は伊勢ファームにある直営店「Cow & Calf」に行くか、千歳空港や旭川空港のショップで買うかですが、北海道在住の方以外はなかなか難しいですよね。そんな方にはオンラインストアがオススメです。

無限会社旭川」は旭川のこだわり商品を開発している職人のグループであり、全国へ旭川の素晴らしい商品をお届けするために職人さん達が立ち上げたサイトです。そのサイトの中に江丹別の青いチーズのページもあります。

江丹別の青いチーズ
無限会社旭川公式HPより引用
江丹別の青いチーズ
無限会社旭川公式HPより引用

「江丹別の青いチーズ」は「石垣の塩」だけでなく、酒粕で熟成したものやワインで熟成させたものもあるんです。江丹別の青いチーズを使用したチーズケーキやバスクチーズケーキ、バーニャカウダ、ボンボンショコラもあります。どれも食べてみたいですね。

江丹別の青いチーズ
無限会社旭川公式HPより引用

商品をカートに入れ【購入手続きへ進む】をクリック、名前や住所、クレジットカード情報などを入力すれば購入手続きは完了です。

私が購入した時点では1ヶ月先の発送でした。すぐには手に入らないのでご注意を

もう一つ注意点があります。それは送料が商品よりも高いということです。江丹別の青いチーズ(100g)は1512円(税込)ですが、私の場合は送料は1680円かかります。地域によって値段は違いますが、本州の方は概ねこれくらいはかかると思っておいた方が良いでしょう。北海道へ行く料金に比べれば安いもんです。江丹別のこの素晴らしいチーズを自宅で味わえるのであれば送料に関しては目をつむりましょう(笑)。

江丹別の青いチーズの購入はこちら

実食

江丹別の青いチーズ
Photo by アリスのうさぎ

注文してから待つこと1ヶ月、ついに届きました!

丁寧に包まれていたアルミホイルを取ると、キレイにカットされたチーズが現れました。中のカビが均等に繁殖し大理石のような模様をしています。カビが均等に入っているということは、青カビがチーズの脂肪をまんべんなく分解し旨味や風味を引き出してくれている証拠です。期待が膨らみますね。

ここで気付いたことがあります。これだけ均等に、しっかりと青カビが繁殖しているにもかかわらずブルーチーズ独特のつーんとした刺激臭がほとんどありません。鼻を近づければほんのりとブルーチーズ特有の匂いはありますが、全く嫌な臭いではないですね。

一口食べてみてビックリしました。味は世界三大ブルーチーズであるロックフォールのようなピリっとしたやや辛口でありながら、海外のブルーチーズでよくあるエグ味のようなクセが全くありません。そのエグ味がいいんだよという方もおられますが、私は少し苦手です。この江丹別の青いチーズは口に含むとピリっとした爽やかな刺激の後に、上品な青カビの風味とチーズの旨味がやってきます。

ブルーチーズが苦手という方でも絶対食べられます。そしてブルーチーズが好きになると思います。それぐらい美味しいです。海外のブルーチーズより断然美味しいです。そのままでも十分美味しいですが、ハチミツやフルーツジャムと一緒に食べると刺激が和らいでさらに食べやすくなりますよ。我が家の子供もバクバク食べてました。もともとブルーチーズが好きな子供でしたが、これは美味しいといつも以上に食べてました。

まとめ

今回は伊勢ファームが作っている江丹別の青いチーズ「石垣の塩」熟成をご紹介しました。

チーズ職人である伊勢昇平氏は世界一のブルーチーズを作ることを目標とされています。私はこれまで様々なブルーチーズを食べてきましたが、少なくとも私の中では世界一のブルーチーズだと思います。これからもたくさんの方に食べていただき、この江丹別の青いチーズの感動を味わって欲しいです。

そして、いつの日か江丹別の青いチーズが世界で評価される日が来ることを楽しみにしています。

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